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注文住宅を建てようと思っても、全体像が見えてこずなかなか動き出せないという方は少なくありません。
全体の流れを把握し、まず何をするか、次は何をすべきかを考え動くことが家づくりには重要です。
そこで、家づくりの流れと注意点について解説します。

注文住宅の基本的な流れ

実際に家を建てるとなると、こなさなければならないステップがたくさんあります。
まずは大まかな流れを理解しましょう。
各項目で、そのフェーズでやらなければならない細かな流れについてもご紹介します。

家づくりの大まかな流れは、以下の8段階です。

  1. 予算を検討する
  2. 理想のイメージを作る
  3. 工務店やハウスメーカーを探す
  4. 土地を探す
  5. 間取りプラン・見積もりの提案を受ける
  6. 契約を結ぶ
  7. 建築工事
  8. 完成引き渡し

①予算を検討する

注文住宅を建てるために、まずは予算を検討しましょう。
家づくりには土地代、建築費、その他諸費用がかかりますので、総予算を明確に決めておくことが大切です。

例えば、総額4,000万円の予算の場合、土地代1,200万円+建築費2,400万円+その他費用400万円といった具体的な内訳を考えておくとよいでしょう。

予算のイメージが湧いてこないという方は、「住宅ローンシミュレーション」をしてみることがおすすめです。
住宅ローンの月々の支払いはいくらまでなら生活に支障がないか、現在の家賃を基に計算してみましょう。
また、自分たちの年収でいくらまで住宅ローンを借りられるのかも調べます。

そうすると、
「自分たちの世帯年収なら4500万円まで借りられるね」
「でも月々の支払いは8万円以内にしたいから、変動金利0.7%で借りるなら35年支払いで3000万円くらいまでの借入だな」
「自己資金は200万円あるから総額3200万円以内で考えないといけないな」
といった目安が見えてきます。

②理想のイメージを作る

次に実際にどのような家に住みたいのか、理想のイメージを具体化することが大切です。
おしゃれなデザイン、機能的な間取り、自然素材を使った家など、自分たちが求める要素を紙に書き出してみましょう。

インターネットや住宅展示場で情報を集めると、理想のイメージが具体化しやすくなります。
特に、InstagramやPinterestは実際に家を建てた方の声や、さまざまなメーカー・工務店の施工事例を見ることができ非常に参考になります。

ただし、間取りも設備もすべて理想通りとはいかないのが家づくり。
さらに、理想通りに建てたとしても、実際に住み始めたらイメージと違ったということも少なくありません。
「ここだけは譲れない点」と「譲れない点を叶えるためなら妥協できる点」を決めておくと、プラン作成の際にスムーズに打ち合わせを進められるでしょう。

③工務店やハウスメーカーを探す

理想の家のイメージがおおよそ固まってきたら、それを実現してくれる工務店やハウスメーカーを探します。
信頼できる業者を選ぶためには、過去の実績や口コミをチェックすることが重要です。
できれば実際にそのメーカーや工務店が建てた家を見るようにしましょう。
展示場やモデルハウス、建売分譲地やお客様の完成見学会イベントに足を運んでみるのがおすすめです。

近年はインターネット上の情報も充実しています。
下調べをしっかりしてから行くという方が増えており、実際に相談やプラン打ち合わせをして見積もりを発行してもらった業者は2~3社が平均となっています。

1社のみの決め打ちでもいいのですが、担当営業との相性や見積もりの内容、提案されたプランの内容は比較対象があったほうがよいです。
最低でも2社に相談するようにしましょう。

また、実際に工務店やハウスメーカーに打ち合わせに行くと、早々に住宅ローンの仮審査をすすめられることがあります。
建築を依頼する候補の業者であれば、希望の金融機関を伝えたうえで仮審査を行ってもよいでしょう。
実際に住宅ローンは組めるのか、借りられる金額はいくらなのかを知っておくことは今後に役立ちます。

④土地を探す

注文住宅を建てるためには、土地が必要です。
すでに土地を持っている場合、土地探しは不要です。
しかし、その土地で現在住んでいる家を建て替えるケースでは、仮住まいとして賃貸物件を探す必要があります。

土地なしの状態から始める場合、土地の予算だけでなく希望エリアや方角、広さ、形状など様々な要素を考慮する必要があります。
土地にはそれぞれ特徴があるので、地盤の状態や周辺環境を考慮して選ぶことが大切です。

また、お子様がいらっしゃるご家族の場合は学区の確認は必要不可欠です。
道路一本を挟んで学区が分かれるような地域では、保育園や幼稚園で仲良しだった友達と同じ小学校に通えないということも起こりえます。
土地探しでは100点の土地は見つからないと思っていたほうがよいでしょう。
優先すべき項目を決め、70点くらいの土地が見つかれば上々です。

土地探しは不動産屋だけでなく、建築を依頼するハウスメーカーや工務店でも手伝ってくれます。
建物の相談と同時進行でも構いませんが、土地の広さと形と方角が決まらないと、間取りづくりがなかなか進みません。
先行して土地探しを進め、早めに土地を決めることがスムーズに家づくりを進めるコツです。

⑤間取りプラン・見積もりの提案

土地が決まったら、次は具体的な間取りプランの作成と見積もりの提案を受けます。
担当営業や設計士・プランナーと打合せを重ね、家族のライフスタイルに合った間取りを決めていきます。
打ち合わせの平均回数は3~5回ほどです。

同時に、見積もりを確認し、予算内でどのような提案が可能かを検討します。
ここでの打合せが今後の家づくりの基盤となるため、じっくりと時間をかけて進めることが重要です。
複数社からプランと見積もりをもらう場合は、ここで金額や内容の交渉に役立てましょう。

⑥契約を締結する

間取りプランと見積もりに納得したら、次は工事請負契約を締結します。
契約書には工事内容や費用、工期などが明記されているため、しっかりと確認しておきましょう。

住宅ローンのほうも、仮審査を通過した金融機関で本審査を行います。この本審査の承認をもって正式に契約を行います。

契約内容では、ローン特約や支払い金額のタイミングなど、重要なポイントを見逃さないよう注意が必要です。
信頼できる業者と正式に契約を結ぶことで、安心して工事の開始を迎えることができます。

⑦建築工事の進行

契約が締結されると、いよいよ建築工事が始まります。
まずは業者で建築確認申請を行い、市役所等から許可を得ます。

2025年度より、住宅の省エネ性能向上による法改正に伴って、建築確認申請に今まで以上に時間がかかるようになりました。
工事期間に余裕をもって申請を依頼することが大切です。

次に、購入した土地で地鎮祭を行い、土地と工事の安全を祈願します。
地鎮祭では施主も参加し、初穂料とお供え物(お酒など)を持参します。
費用等が建築費用の諸費用に含まれていることもありますので、契約時に内訳をよく確認しておきましょう。

その後、地盤改良や基礎工事が進み、上棟の日には家の骨組みが出来上がります。
この上棟のタイミングでは、上棟式を行うので、施主として大工さんに差し入れを持って参加します。
地鎮祭や上棟式では、当日の予定について事前に担当営業や現場監督と打ち合わせしておくのがおすすめです。

また、工事の進行状況は定期的に確認し、必要があれば打合せを行います。
時には現場を見学し、仕様や設備の色や型番が間違っていないか確認しておきましょう。

⑧完成・引き渡し

工事が完了したら、いよいよ完成・引き渡しです。内覧会を行い、最終的な確認を行います。
問題がなければ正式な引き渡し日を設定し、鍵を受け取ります。
引き渡しの数日前に住宅ローンの金銭消費賃借契約を行い、代金を支払います。

引っ越しは引き渡し日から1~2週間後に行うのが一般的です。
新しい生活のスタートを切るための準備期間として、しっかりと計画を立てましょう。
マイホーム計画が実現した瞬間の感動を味わえることでしょう。

注文住宅の流れを時系列にするとどんな感じ?

契約から引き渡しまでの期間は、8~12か月が平均となっています。
家を建てたいと考え始めてから引き渡されるまでの期間の平均は14か月前後です。

同時進行で進めていくものを含め、代表的な行動を3つほどに設定した場合、以下のような流れで動いていきます。

期間 行動1 行動2 行動3
個人差あり 家を建てたいと思い情報収集を始める
個人差あり 理想の家をイメージする 土地を探す ローンシミュレーションをして予算を決める
個人差あり 工務店やハウスメーカーに相談する 展示場の見学やイベントに参加する 住宅ローンの仮審査を受ける
1~3か月 間取りやプランを作ってもらう 土地を決める  
1~2か月 見積もりを作ってもらう 見積内容に納得し契約する 住宅ローンの本審査を受ける
6か月 家の建築
1か月 家が完成 家の引き渡し ローンの契約
ゴール 引っ越し

 

実際に工務店やハウスメーカーに足を運び、プランや見積もりをもらう段階にきて初めてゴールに向けたカウントが始まるといったイメージです。
個人差ありの期間は、早い人でも思い立ってから見積もりをもらうまでに1か月ほどはかかりますが、長くかかる人は年単位で時間をかけています。

「入居したい日」をゴールにして、そこから逆算していくといつまでに何をすればよいかが見えてきます。
具体的に「いつまでに引っ越したい」というのが決まっている方はぜひ逆算してスケジュールを建ててみてください。

注文住宅を建てる際の注意点

全体の流れが見えてきたところで、要所的な注意点をお伝えしていきます。
打ち合わせから引き渡しまでをスムーズに進めるためには、どのような点に注意して取り組むべきかを知っておくことが重要です。

予算オーバーを避けるための対策

注文住宅の家づくりでは、予算オーバーを避けるための対策が不可欠です。
まず、全体の予算を明確に設定し、土地代や建築費、その他の諸費用などの内訳を具体的に計算します。
その上で、予備費を含めた余裕のある設定を心がけましょう。

また、打合せの段階で詳細な見積もりを取り、後から追加費用が発生しないようにすることも重要です。
最初にふわっとしたイメージだけでプランを作成しないようにしましょう。

後から細かい要望が出てきたときにどんどん追加が生じて予算オーバーとなってしまったり、今からでは追加変更できないといわれたりすることもあります。
定期的な進捗確認や費用管理を行い、予算の範囲内で進めることが大切です。

予算オーバーは建物本体に限らず、「外構工事で予算を超えてしまった」という場合もあります。
外構工事は最初に100~200万円の予算を設けておくことが一般的です。
しかし、家が建ち始めてから外構の見積や業者探しをするといったパターンがよくみられます。

このパターンだと、想定よりも部材が高かった、施工費が高かったというトラブルがあったときに、外構費の予算は限られているので内容を制限するしかなくなってしまいます。
その結果、「コンクリートを敷きたかった駐車場に砂利を敷くことになった」というような妥協せざるを得ない状況になってしまうことが少なくありません。

外構も家の一部です。外構にもこだわりたいという方は、早め早めに動くことを心がけましょう。

契約書でチェックすべき事項

注文住宅では、契約書の内容をしっかりとチェックすることが重要です。
工事請負契約書には、工事内容や費用、工期などが明記されており、これらに間違いや記載漏れがないか確認します。
また、変更契約について書面で取り交わすことを提案しておくとよいでしょう。

着工金等の支払いのタイミングや、金額、住宅ローンの手続きタイミング等も契約書で確認しておきましょう。
ローン特約がついているかも重要なチェックポイントです。
ローン特約とは、「住宅ローンの審査に通らなかったら、土地も家も契約はなかったことにします」という条件を付けることです。
このときにローン審査に通らなかった場合は、手付金も返してもらえるのが一般的です。

これらの事項を事前に確認することで、後々のトラブルを避けることができます。

工事期間中のトラブル対策

注文住宅の建設中には様々なトラブルが発生する可能性があります。
事前にトラブル対策を講じることで、スムーズな進行が期待できるでしょう。

まず、定期的な現場確認を行い、進捗状況をチェックすることが効果的です。
また、疑問点や不安な点があれば、すぐに工務店やハウスメーカーの担当営業に相談しましょう。

さらに、変更が必要な場合は必ず書面で記録し、仮契約や本契約に反映させることが大切です。
これにより、工事期間中のトラブルを最小限に抑えることが可能です。

まとめ

注文住宅の流れは大きく8段階あり、場合によっては複数の項目を同時進行で進めていく必要があります。
家づくりをスムーズに進めるには様々な注意点がありますが、最も効率よく進められるのは「入居日=家づくりのゴール」を先に決めてしまうことです。
全体にかかる期間は10~12か月ほどですが、中には2~3年かけて家づくりをする方もいらっしゃいます。

自分たちが家に求めること、どんな暮らしをしたいか、どんな人生を送りたいか、といった様々な価値観と向き合う時間が増える家づくり。
できるだけ後悔の少ない家づくりになるよう、スケジュール管理と注意点の把握をしっかりしておきましょう。

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